志望業界をできるだけ早く絞る・決定すべき3つの理由
はじめに
就活生にもなると、たくさんの企業情報を調べていることだろうと思います。セブンイレブン、ソニー、明治など、多くの企業を見ていると思います。ただ、就活解禁前から業界研究は行われますが、就活解禁後の方が、より実態に近い情報が手に入ります。たとえば、社員の生の声、ホームページで紹介した複雑な情報の解説、説明会でしか紹介しない情報などがあげられます。
そこで、私が提案したいことは、「業界を絞ること」です。外部が言うこととは逆説的です。多数の業界を見て決めろと言われますが、それは非現実的です。就活生の実態を知れば、多数の業界をじっくり回ることは不可能だと分かります。
じっくり業界を研究しないと、面接で受かる確率は減少します。結局は順当に行けば最大でも2,3個の業界になっていきます。
これ以降は、業種をできるだけ早く絞る理由を紹介します。3つの理由はどれも重要です。
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不完全な業界研究しかできなくなり、志望動機や企業研究を阻害する
業界研究は、就活するうえでも必要な項目です。業界研究が十分にないと面接や志望動機に不利に働きます。
就活生に与えられる時間は有限です。多数の業界を研究すると、その分1つの業界に割く時間が無くなり、薄い研究しかできなくなってしまいます。就活前の時間で業界研究の概要だけをつきっきりでやったとしても、多少遊ぶ時間を確保して2,3個の業界に絞った人よりも薄い研究をすることとなるのがオチです。適性時間や睡眠時間を考慮すれば。
就活が始まってからではもっと使える時間はなくなります。企業研究・面接対策などさらにタスクが増加します。会社説明会も立派な業界研究の情報源です。特に生の社員の声を聴けることもメリットで、業界研究は続きます。このとき多数の業界を受けていると、業界あたりの受ける会社数が減少し、その分だけ情報量も減少します。
深い業界研究をするほど、どのような考え方や性格を持っていれば自分の志望業界に向いているかも理解できます。面接でもある程度業界関連の質問がされることもあります。どうしてその業界や職種、キャリアプランを志望するのかも。
企業選びにも業界研究の知識は試されます。例えばIT企業で開発手法が多数あります。Web系かSI系か、ウォーターフォールモデルは機能追加がしにくいがシンプル、アジャイル開発は機能追加が簡単、など。ここから仕事がどれくらい大変かも読み取れます。どんな仕事をしているかもある程度はわかります。企業選びでは業界研究が必須です。
多数の業界の業界研究をすることは、どれも中途半端にするという事です。結局は志望動機も企業選びも面接対策も中途半端になります。多数の業界ごとに。
業界の知識は、調査量・記憶量が多すぎる
下のページを見てください。このくらいの量が、コンサルタント業界の基本的な内容です。
コンサル業界を知ろう!コンサルティング業界の業界研究-就活・キャリア教育のために文字数換算で3000程度です。制作時間は(調べ物の時間を含めて)10時間ほどです。
このページを作るのに調べたサイト数は20ほどです。業界研究で調べるソースはたくさんあり、役に立つ知識も役に立たない知識もあります。情報を探すにも、情報がばらばらで探すことも一苦労です。
やっとまとめたとしても、今度はこの知識を頭に入れなければいけません。面接での質問で聞かれます。なんでこの業界に入りたいのか。業界の現状と問題点など。それを自分の言葉で答えられるようにするには、業界研究の知識をものにしなければいけないから大変です(面接のセリフを丸憶えよりは圧倒的に楽だと思いますが)
もし十分に業界研究をしたいなら、業界が多いと頭がパンクします!
最後まで業界を絞らないと、結局は負担の増加になってしまいます。業界を決めるまでは、業界研究は概要のみにして、早く業界を決めましょう!
就活は体力を使う。業界研究も負担のひとつ
勉強や調べ物には体力を使います。体力が無限ならいいですがそんなはずはありません。多くの業界を十分に研究をしたければ、体力は業界の数だけ使うことになります。
受験生のころは体力のマネジメント何て弱虫がやることという偽説がまことしやかに語られていましたが、就職試験は移動に面接に、精神面でも身体面でも体力を使うことになります。
ずっと休まずに努力を続けるのは後が大変です。燃え尽き症候群になる可能性も。倒れてしまっては大変です。
まとめ
たくさんの業界ばかり調べると不完全になるばかりでなく、就活の負担量も増えて、内定あたりの就活の負担は劇的に増加します。企業を応募するころには、業界は1つか2つ、限度としても3つに絞ってください。
親などは、もっといろんな業界を見て回れと言いますが、これはあくまで就活前の時間がある時期の話です。就活解禁時にそんなことを言っているのでは見当違いです。
広い目を向けるのは大事ですが、我々就活生はそれに相当するリソースは与えられているとは限りません。大変なことになる前に、業種業界くらいは絞りましょう。