【就活・業界研究】コンサル業界を知ろう!業界情報のまとめノート
コンサルティングと聞くと、かっこよく聞こえる可能性がありますが、その殆どの人は実情を知りません。就活生が業界研究をする際に、コンサルティング業界を目指す人もたくさんいます。
華やかな業界で、コンサルタントは成長意欲が高く、いい意味でも悪い意味でも貪欲なメンバーばかりです。
今回は、そんなコンサルティング業界の概要を紹介します。
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コンサルティング業界の用語説明
字義的には「相談する」という意味でありますが、コンサルティングとは、企業などが抱える問題を客観的に分析し、 解決策を示すことで企業の問題解決を助ける企業とされています。
企業内部だけでは問題を解決できない場合、多額のお金を支払ってまでコンサルタントと契約します。そして、コンサルティングを受けて、有効な解決策を仰ぐと言うわけです。
コンサルティングでよく使われる用語です。これはすべてではありませんが、良く出てきそうなものだけ抜粋しました。
- アジェンダ 会議や打ち合わせの議題をまとめた書類
- クライアント 顧客のこと。英語として知っておかなければ、就活生失格かもしれません。
- 3C Customer(顧客),Competitor(競合他社),Compary(自社)。 経営コンサルなどでは、この3つのCを考えなければならない要素の一つです。
- アサイン 割り当て。英語ではassign。
- 資料作成 クライアントの打ち合わせが入っていない時に行います。時間がかかります。
- ファーム 会社・企業・事務所。英語でfirm。本稿でもファームという用語は利用させていただきます。
コンサルティング業界の種別分類
コンサルティングファーム
コンサルティングの領域は、大きく分けると5つに分類されます。細かく言えば医療系なども含まれますが、 今回は主な5種類に限定して解説します。
- 総合系
- IT系
- 戦略系 経営やビジネスなどの戦略を組みます。
- 組織人事系
- シンクタンク系
あらゆる産業のクライアントが対象です。戦略立案から実行まで、幅広い項目をサポートするので、規模も他のコンサルティングの種別よりもはるかに多くなっております。
扱う経営課題が多岐のため、各部門別に専門領域を分けています。当たり前ですが、ひとりで何でも屋は難しいですから。 金融、経営、戦略実行(IT含み)ごとにグループを分けて担当すると言うことがほとんどです。
ITを活用した企業の経営戦略について考えるファームも存在します。システムを導入した場合、設計テスト開発~導入まで、全域を担当することになります。
組織のビジョン・人事戦略を決めたり、人事制度を構築したりします。時に、社内では手を付けづらい人事問題を解決されるために、外圧として動員されることもあります。
金融や政策を中心とします。多くの領域から専門家を集めて、情報のリサーチを行います。
コンサルティングの仕事
就活生がコンサルティングの企業研究をする前は、多くの時間をクライアントに問題解決法を提示することを想像するかもしれませんが、最初はその時間はあまり多くありません。最初は、上記のようなことをしている時間の方が多いです。
かなりの時間をミーティングや資料作成、問題の分析に費やすことが多く、資料の正確さとわかりやすさは必須です。その資料を完成させるのが大変で、朝までかかることもあります。
コンサルティング会社は「職位」とよばれるランクがあり、仕事内容は以下のようになっています。- アナリスト
- コンサルタントレベル
- マネージャーレベル
- シニアマネージャ・パートナー・ディレクター
新卒なども含まれています。主な仕事は調査・資料収集と資料の分析・資料作成です。地味ですが、資料収集にあたり積極的な意見が求められます。一番大変です。
新卒から3~4年くらいのときの職位です。ここまで来ると、一般的なコンサルのイメージの仕事ができます。プロジェクトの問題解決方法を自分で組み立てます。どの情報を集めるかも自分で考えます。そして、マネージャとディスカッションをして軌道修正をするサイクルの繰り返しで問題を解決させます。
プロジェクトをまとめ進行統括する役割です。プロジェクトの仕事の割り振りを、各部下の能力に従って割り振り、進捗が遅れていたらメンバーを割り振り直し、自身も作業に参加するなどして、プロジェクトを完成させなければいけません。マネージャはその特性上、クライアントとももっとも関わります。
役員レベルに相当します。給料はシニアマネージャで1100万円~1500万くらい。ディレクターでは2000万から。 成果次第では青天井です。
売上高および年収
日本での売り上げは3100億くらいです。全体的に緩やかに拡大しています。しかしまだ余力はありそうです。
給料についてですが、年功序列とは無縁で、成果主義です。平均年収は役に立たない資料なので省略します。そのかわり、職位ごとの給与を掲載します。だいたい、700万くらいが平均と思ってください。
- アナリスト
- コンサルタントレベル
- マネージャーレベル
- シニアマネージャ・パートナー・ディレクター
新卒なども含まれています。450万~500万後半です。ただし残業代が支払われるためかなりの数字になることも。
30歳を超えたらコンサルタントクラスにならないと不釣り合いと言われています。金額は600万~800万程度です。
800万~1300万とかなり高額です。
給料はシニアマネージャで1100万円~1500万くらい。ディレクターでは2000万から。成果次第では青天井です。
コンサルティング業界の将来性
日本では、コンサルティングを利用する人が、諸外国と比べ少ないことです。米国では6~10兆円がある一方、日本ではたった3000億円しかありません。つまり、あまり日本ではコンサルティングを利用する人がいないと言うことです。
しかしこれは、国内市場がまだ未成熟であることも意味します。国内市場を拡大することも、任務の一つとされます。ただし、海外ではある程度成熟しているため市場を広げるのが難しいと思われます。
コンサルティング業界で働く上の注意点
↑徹夜で仕事をすることも。一見華やかなコンサルティング業界ですが、コンサルティング業界は激務、実力主義など、仕事はハードで、企業によっては、時給換算でアルバイト以下という場合も。注意点を取り上げて考えてみましょう。
- 実力主義や成果主義の可能性が高い
- コミュニケーション力を要求されること
- 知識がないと話にならない
- コンサルタントは激務
有効に問題を解決することが仕事で、企業を動かすのだから、実力がないと役立たずのコンサルティングになります。
有効な解決法が分かったとしても、プレゼンテーションでうまくいかなければ、その方策を活かせてもらえません。また、クライアントの問題がどこに潜んでいるのかを会話や資料などの中で特定しなければなりません。
専門知識がなければ、的確にアドバイスをすることさえできません。資料作成でも、プレゼンテーションでも。間違った解決法を提示して、さらに問題を悪化させるのは最悪の解答です。
前項でも提示した通り、情報収集や資料作成やミーティングなどに時間がかかります。ここで作る資料はクライアントに作るもの。質も良くしなければいけません。上司の厳しいチェックを経て完成させます。さらに間違いがあれば深夜に修正の指示があることも。成果を出すには、必然的に長時間になります。最近では、短時間でも、成果を出せればいいと言う企業もありますが。
さらに、問題解決には知識が必要で、その学習が別個必要になってきます。資料作成だけでも忙しいのに、知識のインプットもあると、頭がパンクしそうです。
この通り、コンサルタント業界で働くのは大変です。時間を犠牲にしてでも稼ぎたい、お金に貪欲で強欲な人でないと務まらないでしょう。
むすび
誰かの問題開発に携わることを専門にすることがコンサルタントの仕事です。問題解決に携われること、さらには問題解決に携わる業界の知識も知ることができるのは、コンサルティング業界の醍醐味です。
コンサルティング業界は大変ですが、やりがいがある分野です。もし希望するのであれば、目指してみてはいかがでしょうか。
IT系のコンサルをやりたい場合は、IT業界の企業研究のページがあるので必ずこちらもご覧ください。
その他参考資料
コンサルタントはなぜ「激務」なのか 日本のコンサルティング業界 コンサル志望の学生必見!コンサルティングファームとシンクタンクの違いって?コンサルティングについてはこのページが詳しいです。今回はまとめのみのため、概要だけ説明しました。少なくとも、某経歴公園よりは詳しいと思います。
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