【志望業界に迷っている就活生向け】誰でもわかる志望業界の決め方講座
志望業界が決まらない。こんな悩みを持っている人がたくさんいます。
たくさん業界を見てきた。しかしどれも魅力的。だから、どこにいくのか決まらない。そんな人ばかりです。
しかし、決める方法はあります。あることをすればいいのです。
この記事では、志望業界が決まらない場合にどうやって決めるのかを考えてみましょう。
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志望業界を決める上での基本的な考え方
志望業界を決めるうえで、いくつか要素があります。「給料」「専門職の場合、適性が生かせるか」「やりがい」「興味」「適性」etc...
これらの評価がどれだけ高いか。就活生自身が何を重んじるか。この2つを組み合わせて業界を評価するのが普通です。多くの志望業界を決めた人は、このことを無意識に行っています。
例えば、やりがいと興味を重んじる人を考えます。広告代理店とブライダルに同程度興味を示し、ブライダルの方がやりがいがあると感じました。その場合、ブライダルが選択肢です。
志望業界を決めるうえで、何の要素を重要視すればいいのか
何を重要視するのかは個人差ですが、重要な事実をいくつか書いておきます。
志望業界を決めるためのパラメータ例
やりがいは重要項目の一つ
やりがいは重要です。仕事は40年近く続くもの。長い時間をかけるのであれば、楽しい方がいいですよね。
ずっと穴を掘って、その穴を埋める、やりがいや達成感の全くない作業に、日給が5万ついていても、働きたいとは思えません。穴掘りが好きな人は例外ですが、そんな特異な人は例外です。
興味は最重要項目の一つ
興味がある分野や、ピンときた業界は、有効な選択肢の一つです。
ただし、興味があっても、「こんなんじゃなかった」という状態にならないように類してください。
適性のある分野
どんなに興味がありやりがいがあろうと、適性の無い分野を選ぶべきではありません。
適性がなければ仕事を覚えることも仕事をするのも困難を覚えます。現在はかつての年功制が崩壊しつつあり、成果主義やノルマ主義へ移行しつつあるので、スキルがないことは危険である、このことを認識すべきだと思います。
スキルを蓄える適性がなければ、興味があろうと除外した方がいいと思われます。
「専門性が生かせるか」は、適性がある分野と同じような感じなので、省略します。
給料や仕事量について
安い給料で厳しい労働を強いられるような、人をタコ部屋に閉じ込めて奴隷同然の労働をさせられる業界は、たとえ適性があっても、よほどの精神力と体力がなければお勧めしません。
給料が高くとも、必要な適性が不十分だったり、長時間労働が常態化している業界なら一考してから決めたほうがいいと思われます。
将来性について
就活生は、「将来性があるから」と口ぐち言いますが、本当に将来性があるかどうか位しっかりと精査すべきです。
その他
その他、「社会貢献」「グローバル化が進んでいるか否か」などがあります。
要素を抽出したけれども…
IT業界と広告代理店は「適性がある」、金融業界は「給料がいい」、電力業界は「安定性が高くリストラされない」、それぞれの長所を持っていることがわかったとします。
その長所がぶつかり合って決められない…これが実際に決められない理由の1つです。では実際にどうすればいいのでしょうか。
実際の志望業界を決めかた
志望業界や志望企業を決めるうえで、有効な評価方法があります。志望企業が決まらない場合、志望業界が適切か判断するときなどに。
※ここからは多少算数の知識を使うので、少し難しいかもしれません。苦手な方は、一例を閲覧しつつ、何度か読むことをお勧めします。ただしとても役に立つ考え方です。表や計算式を用いて、志望業界を評価する
あなたがいいな!と思っている、興味のある業界について、「興味がある」「給料がいい」「待遇がいい」「やりがいがある」「仕事が楽で定時に変えれる」などの要素を数値化してください(たとえばITの興味は10点、食品業界の興味は5点など)。
業界ごとに興味などの要素で評価して、マトリクス(表)をつくってください。
次に、何を重んじるかを考え、重要度(倍率)を数値化してください(たとえば、興味は10倍しよう。ただし給料は気にしないから0倍)
一例ですが、志望業界を最終的に決める際は、「各要素の評価×要素の重要度(倍率)」の合計が業界のスコアです。スコアが高いほど行くべき業界ということがわかります。
参考:重みつき平均のわかりやすい説明一例
たとえば、AさんがIT業界(志望職種:SE)、広告代理店を希望していて、迷っている場合。
各業界ごとの評価点(0~10点)をAさんはこのように作りました。
業界名 | 適性 | 興味 | 待遇 |
IT | 10 | 5 | 7 |
広告 | 4 | 10 | 10 |
Aさんは、適性、興味、待遇をどれだけ重視するか考え、それぞれの倍率を以下のように設定します。
項目名 | 倍率 |
適性 | 10 |
興味 | 5 |
待遇 | 2 |
※アイドル業界は、待遇が悪すぎるので最初から除外。ブライダル業界はまったく興味がないので除外。
スコア:ITは10×10+5×5+7×2=139、広告は110点で、IT業界のスコアが高いです。
まとめ
自分の心の中で判断するより、整理して表で記述した方が判断しやすいこともしばしばあります。数値は嘘をつきません。迷っているなら数値化して、どれが一番いいのかを考えてください。
ただ、もしどうしても〇〇がいい!と思うなら、そちらに動けばいいものです。どうしてもが決まらないから志望業界が決まらないようなものですが。
むすび
志望業界は、自分の適性や興味などが絡み合って決定されるものです。いろいろな業界を見て回って、自分の琴線に触れたものがいいはずです。琴線に触れるものがなければ、表や計算で決めるのも手段です。ただしどちらも本質は変わりません。
志望業界が決まらない場合、この記事を参考にして志望業界を決めてみてください。それでは、良き就活を!