面接・エントリーシート対策のための「短所」の考え方
はじめに
就職活動において、自己分析や面接、エントリーシートの過程で、自分の短所を書く必要があることもよくありますよね。
「子供っぽい」「せっかち」「周りが見えない」など。 たとえば私の場合は「めんどくさがり屋」「怠け者」など。ブログの更新頻度が少し長めなのもその短所を証明していると思います。
カジュアルやバイトの自己紹介で短所を言わなければいけない時は、本当の短所を答えると思います。
ただ、短所をエントリーシートに書いたり面接で短所を答えるとき、本当の短所を答えるべきかと言ったら別です。短所の見せ方次第では、そして短所の内容次第では、就活の面接やエントリーシートにダメージを与えるからです。この記事では、適切な短所の書き方を解説します。
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短所と就職活動
面接では、短所そのものをどう向き合っているのか、どう改善しようとしているのかを問われます。また、短所は仕事に影響することもありえます。本当に大丈夫か、短所そのものは大きいものかを確かめることも行います。
コミュニケーションが苦手だったら営業など対人関係を求められる仕事がうまくできません。コミュニケーション力が弱いという短所をいう事は、特段の事情がなければ避けてください。
子供っぽい性格は、Web系やベンチャー企業ならまだしも、年功序列、体育会系の企業ではもっとよくない短所です。
短所は不採用にされる要素の1つです。あまり短所を悪い意味で目立たせたくはないはずです。それでは、どのように短所を構成すればいいのでしょうか。それは次項で説明します。
人の性格において、短所は長所の表裏一体
自分の長所はすでに見つかっていますか?見つかってない人は性格テストをしてでも見つけてください。長所が短所を構成するベースとします。よほどのことがない限りはそのつもりにしてください。
長所は見つかりましたか?長所を見つけるのが先ですよ!!!!!!
長所を発見したら、その長所から短所を探してください。長所も少し言い換えるだけで短所です。これで短所ができました!言葉だけ言えば簡単なのですが、どういう事でしょうか。
それでは、ある女の子(K・T)を例に考えてみましょう。彼女は学級委員長の経験のある真面目な女の子です。ただ、そういう人って融通が利かないこともしばしばあります。実際彼女も融通が利かないタイプです。
真面目と言うのは、言い換えると肩に力が入り過ぎていたり、融通が利かないというのと言い換えられます。
上の例で説明したように、長所と短所は表裏一体です。短所を選ぶ際は、長所から短所を探してください。当たり前ですが、企業の求める性格と対立する短所は選ばないこと。
具体例
- マニアックな人は視野が狭い傾向がある
- 視野が広いと深く追求するような物事がない傾向も
- 頑張り屋な人は疲れやすい傾向が
- おおらかな人はいい加減な傾向
- 頑固な人は一つの物事に集中できる
- 純粋な人は騙されやすい
- 良くも悪くも子供っぽい人もいる
上の6つの例を参考に、自分の性格を分析して、自分の持てる長所から短所と思われるものを構成しましょう。もう一度言いますが、仕事に影響の出る短所はなるべく避けてください!
エントリーシートや面接での正しい短所の回答
短所の書き方は、おおむねこのような順番での書き方になります。
最初に、私の短所は●●ですと、短所を言います。しかし言いっぱなしではなく、どう改善していくのか、もしくはどう補っていくのかを次に言います。ここが必要な要素です。
短所をそのままにするような人はそんなに欲しくないですよね。もしあなたが人事なら。どんなにすばらしい長所があったとしても、短所が足を引っ張ることもありうるのは当たり前ですよね。改善に努めている姿勢だけでも欲しいですよね。
長所を面接に使うときはエピソードを添えることはよくやりますが、短所の時もエピソードを使うなどするのもいいとは思いますが、ここがメインではありません。あくまで補強材料で、無くても構いません。むしろ無くていいです。
むしろ、短所をできるだけ打ち消すようなエピソードの方がメインパートです。例えば、私は怠け者ですが、少しずつはちゃんとまじめに生きるようになりました、などなど。それを説得力のある文章にするのが就活生の仕事の一つです。
例文を用意します。文章力ゼロの私ですが。
私の短所は頑固なことです。自分には入れる能力がないのに自分の考えを曲げずにゲーム学科を希望したところ、不合格になって打ちのめされました。私はここから周りを見ることの必要性を学びました。私は今、この頑固さを直すために、人の意見を意識して聞くように、立ち止まって考えて、正しいと思ったら受け入れるようにしています。
私の文章力より就活生の文章力の方がいいと思います。これを参考に、自分だけの「短所は何か」を考えてください。
まとめ
最初は、長所を考えるまでは、短所の項目は無視することをお勧めしたいです。就活の面接やエントリーシートでの自己紹介は、人事部に私を雇えばこんなメリットがあるんですよとプレゼンテーションをするところです。短所はできるだけぼやかすように頑張ってください。
※追記:短所なしの人はいません。初期型ガンバリマスロボくらいです。業界研究はなぜしなければいけないのでしょうか。理由はなんでしょうか。そして、どうやってやれば有効な業界研究になるのでしょうか。コツはあるのでしょうか。就活生は手探りです。今回は業界研究のマニュアルをこのページを見ている人限定で公開しようと思います。
業界研究の概要
業界研究は就職活動の主要タスクの一つです。自己分析と同様に、面接で勝ち抜くには必要な要素の一つと考えています。志望動機をありきたりの、どの企業でも通じるようなテンプレートでは企業が受け入れてくれるとは思いません。自分だけの志望動機を作るために、企業研究はあるものです。
業界研究は、個々の企業の長所短所を発見するための有効な手段で、志望動機を考える根拠となります。面接で「成長産業だから」「将来性がありそう」と言うだけより、どの面での将来性があるのかを説明できると立派です。
業界研究は大変だ!
業界研究は大変です。ぼんやりとしたイメージは持っているとしても、正確な業界の仕組みは就活生の初期状態ではわかりません。たとえば、デパートの業界がどのように動いているのかを知っていますか?デパート側が店を出しているのでしょうか?確かに一部ではあるかもしれませんが、基本的には建物のテナントで動いている業界です。
IT業界やコンサル業界などは、調べるまで正確な業界の仕組みはわからないし、食品業界のような一見わかりやすいようなところでも、将来性や職種の区分で行ったら調べるまで分かりません。
ネットで調べても、企業の仕組みはバラバラです。
業界研究の情報源の紹介
業界研究をやるにはいろいろなやり方があります。その一例を掲載します。覚えきれないと思いますのでブックマークして見直してください。
- 業界研究のページを調べる
- 企業情報のページを調べる
- 多くの企業の説明会に参加する
- 2ちゃんねるの情報・企業の評判サイト
- 業界研究セミナー
- 業界四季報
- OB訪問
キャリアワールドや、某キャリアワールドなどのサイトを調べながら企業情報を得ていきます。最も手軽ですが、最も情報は薄いかもしれません。 当ページもできるだけ多くの情報をまとめているつもりですが、調べ漏れや、まとめても無意味な情報を削ぎ落しているので、情報量が少なくなっているかもしれません
企業情報のページは役に立ちます。 応募する業界の企業の「私はこんな仕事をしています」「従業員紹介」のページはすべて見ておきましょう。食品業界など、共通点が見えにくい業界での仕事内容を教えてくれます。その他、企業の生産の仕組みなどを学ぶこともできます。
応募する気のない企業であっても、説明会にはたくさん行きましょう。 業界の概要をたくさん知ることができます。ただし、体力面も考慮すると、多数の業界を 見に行くことはできないと思います。これが業種を絞ったほうがいい理由の一つです。 学校の合同説明会やイベントでの説明会は、有効な手段です。
2ちゃんや知恵袋などのサイトでしか得られない情報もあるが、玉石混交なので注意してください。 業界の回し者、あるいは業界に嫌味を持つ人が要るから客観的とは限らないですから。
学校内および学校外のセミナーに出て業界の知識の概観を得ることも有効ですが、 ある意味では2ちゃんねる以上に玉石混交です。自社サービスに招き入れてお金をがっぽり 搾取するために、嘘を教えることもあり得ます。 業界研究に使うときはもっとも注意してください。
有用ですが、すぐに必要かというとそうとは言えません。ただし、まとめとして利用するのが手段です。
有用ですが、基本的なことを学んでから不足している知識を補う、疑問を解決する程度でお願いします。
業界研究で学ぶべき項目一覧
業界研究する際、最低限調べておくべきことをまとめておきます。 なお、これがすべてではありませんが、主要なものを掲載しておきます。覚えきれない場合はブックマークして見直してください。
- 業界の生産販売するもの
- 業界の産業構造
- 下請け構造
- 全体的な有給休暇や残業の日数、繁忙期の有無
- 仕事時間・仕事で大変なこと
- 仕事をする上でのやりがい
- 当該業界、職種で働くのに適している性格 業界によって、また職種によって適性となる性格は異なります。例えばIT企業のSEはコミュニケーション力必要です。Web系は技術力が必要です。自分の性格に、希望する仕事が適している性格とあてはめられるかの情報くらいは欲しいです。
- 業界の離職率、従業員の性格や考え方
- 仕事内容・職種
- 業界の年収・売上高
- 業界の将来性
業界研究と志望動機の関連性
実際の志望動機は以下のように構成されます。
- 該当する業界や職種を希望する理由
- その業界に入ったうえで、当該企業に入りたい理由
この2つの要素で構成されています。この2つの質問に答えなければいけません。この理由は何処の業界や企業でも通じる、という場合は、志望動機としては不適切です。
たとえば、成長できるからという理由でIT業界に応募した場合、「成長したいならコンサルに行ってはどうですか?」「この企業の方が強い成果主義だから成長できてお勧めです」などの理由をつけられて追い出されてしまいます。
この2つはどれも、業界研究をすることで完成度を上げられます。後者は「志望動機」を考えるときに譲るとして、前者を考えましょう。
該当する業界や職種を希望する理由
IT業界は、プログラミングをしたり設計をしたりしてシステムを構築します。食品業界は、食品を食べて研究したり、最近の流行などを研究したりして食品を企画したり。それぞれの業界ごとに仕事内容が異なります。さらに、職種ごとに仕事も細分化されています。
業界や職種が異なると、適性能力が異なります。分析力が研究職に、コンサルはプレゼン力、Web業界は技術力。
自分の希望する業界や職種に仕事内容に生かせる自分の特技があったのか、好きなものだったのか、どのように社会や企業に貢献をしていきたいのか。行きたい業界にピーンと来た理由を考えましょう。
必ず、この業界や職種でないといけない理由を探してください。他の業界でもいいと言われないような理由を探してください。
その業界に入ったうえで、当該企業に入りたい理由
業界に入りたい理由があったら、次に対象の企業に入りたい理由を考えてください。 この項ではあまり深入りはしませんが、企業ごとの差異を見つけてください。ただし、業界と職種を希望する理由が先です。
業界研究からわかる志望動機のテンプレ
業種や仕事内容などを知っての上で、自分の特性や興味とマッチするところを見つけてください。 なおかつ、風土や社風を評価して、その企業しか入りたくないことを証明してください。
このような流れを作れればいいと思います。
人事側の視点からの業界研究
就活生が志望動機を語る際は、ベースとなる業界の知識がないと、自分の適性がたとえあったとしても、自分がこの業界に向いていることを証明できません。証明できないと、人事側も本当に向いているのか疑心暗鬼になったり、ギャップに戸惑い仕事を辞めるかも、とパラノイアになります。
最低でも人事に、他の業界に移らないと言う確証を与えてあげましょう。ITを希望していますという人も、そのほとんどが他の業界をバラバラに受けています。そういう場合はみんな大した知識はありません。それだったら、1つか2つの業界に絞って情報をたくさん取得するのもいいのではと思います。特に楽に就活をしたければ。
まとめ
企業ごとの特性の差を見つけるのは難しいです。しかし、その企業の特性の差を探してほしいものです。ここしかない理由を。そのためには共通点はある程度知る必要があると思います。そのために業界研究が必要です。
基本的に人事は学生が「君の会社が第一志望」と思ってくれているとは限りません。また、仕事を入社直後に辞めないと思ってくれるとは限りません。疑心暗鬼です。私は業界の仕事のことをたくさん知っています。だから、ギャップはあんまりないですよ!だから辞めません!と言えるくらいの説得力を持ってほしいです。