【就活・業界研究】航空業界を知ろう!業界情報のまとめノート
飛行機は、日本関わらず海外でも需要が高く、とくにアメリカは飛行機なしで生きられるものではありません。
航空会社による安全な航行は、多数の職種によって支えられており、そのどれも重要です。さらに、航空会社はいろんな脅威が待ち受けています。
今回は、このような航空会社に待ち受けるものを取り上げてみましょう。
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事業内容
事業内容は「航空運送事業」です。旅客や貨物を飛行機で国内/海外へ運搬することが主です。それを飛行機で行うことは誰もが知っている通りです。
職種
航空業界は、多数の職種が存在します。職種を選ばない人はこの業界にはいないと思いますが、全部ざっと見てみましょう。ここでは、航空業界の職種を取り上げてみます。主に、航空業界オリジナルの職種です。
※概ねどの業界でもあるような営業・経理・経営関連は除外します。グランドスタッフ
グランドスタッフは、空港に勤務して利用者へサービスを行う仕事です。
仕事は例えば、「搭乗案内」「航空機の発券関連・搭乗手続きなど、窓口的業務」「荷物の受け取り」などを行います。
外国人を扱うことも多いので、一定の英語力も必要です。新卒でない場合は特に、最初は正社員でなく契約社員が多いことにも注意してください。コミュニケーション関連の仕事のため意思疎通も必要です。
パイロット
パイロットの役割は、航空機を操縦して目的地まで安全に人や貨物を運ぶことです。
かつては手動操作ですさまじい判断力とスキル・反射神経を要求する物でしたが、現在はコンピュータ自動操縦が主体で、一部の状態、例として離陸着陸・トラブル時の対応(操縦)にパイロットが立ち向かうことが多くなっているようです。コンピュータを駆使して操縦します。
仕事内容は「気象状態に基づく飛行プランの作成」「上に書いたような、実際の操縦」「機長に何か起きたときの引き継ぎ」「飛行中の、飛行状態の報告」などがあげられます。
※英語必須
客室乗務員
狭き門です。基本的には、乗客への接客サービスや、乗客の満足度に関係あることを担当します。
仕事内容は、おおむね以下のようになります。
- 機内サービス
- 機内清掃
- 保安業務・点検など
- 事故時の対応
例えば、機内サービスではドリンクの配布、保安業務では非常口がきちんと動くかの確認、緊急時の対応では事故時にどうやって指示をするかがあてはまります。
必要用件:一定の英語力や接客スキル。あと、入社数年は契約社員の可能性があることを理解すること。
必要な心構えは、サービスを高めていく向上心と、安全にフライトさせるんだという一定の責任感がある人です。
整備士
航空整備士は「ライン整備」「ドック整備」の2つに分類されています。ライン整備は飛行機のフライトとフライトの合間のラインで点検する業務を、ドック整備は、車検のように定期的に運航をやめて点検する業務を行います。
ライン整備は、飛行機が出発するまでに点検を行います。最初に機体を確認して、問題があれば修復(不可能であれば隔離/代替機能の確認)します。場合によってはフライトを送らせて、代わりの飛行機を使うってことも決断する立場です。
ドック整備の例として、エンジンの点検や装備品点検などの内部のことについて行います。エンジン点検などの経験や根気が必要な仕事も存在します。
基本的には理系の採用となります。
航空管制官
レーダーやコンピュータなどを頼りに、飛行機の位置をコントロールする仕事です。飛行機も、位置をコントロールできなければ正しく飛行できません。飛行機が飛ぶコースは狭い範囲で決まっているので、ニアミスや衝突となれば最悪です。外れて燃料不足で墜落なんてありえます。 p>
絶対にミスが許されないのが特徴です。空港の着陸は特に。航空機が離着陸する間隔は、羽田の場合は2~4分。迅速な対応も求められます。不測の事態にも対応しなければいけません。 p>
向いている人は、「記憶と空間認識が得意な人」です。 p>
シフト業務も多いです。なお日本では国家公務員の仕事です。
参考1航空業界の現状
日本の航空会社は現在、追い風と、来るかさえわからない嵐の前の状態です。どういうことかといえば、いつテロが起きてもおかしくない世の中が一例です。ここでは主要なものだけを扱いますが、参考にしてください。
新幹線との競合
日本の国内線では、新幹線が脅威として挙げられます。たとえば東京大阪間は、新幹線が便利な移動手段となっています。飛行機の速度は速いけれども、電車の移動を含めればトータルでは勝てないことも。
例えば、東京~山形間の航空路線は新幹線により廃止されました。どう新幹線と競合していくか。最近では北海道新幹線が生まれたようです。
訪日外客数の増加
訪日外国人は現在大幅に増加中です。下のグラフは法務省の資料からですが、かなりの勢いでの増加が分かります。このおかげでANAやJALが黒字体質になったほどです。
(出典:日本政府観光局(JNTO) 訪日外国人動向:グラフは当サイト作成)テロ
2001年の同時多発テロ以降暫くは航空会社は苦境に立たされました。アメリカではほとんどの企業ではリストラがあったと言われています。さらにISILの脅威やアルカイダ。キムジョンナムの暗殺も報告されています。
格安航空会社の台頭と価格競争
ANAやJALなどよりはるかに安い航空会社が出てきています。
ファイブフォース分析における「代替商品」「新規参入者」の出現と、クライアントへの交渉力の低下が見込まれます。
現在ではまだ主流ではないですが、サービスアップしたり、力をつけられたりすると大変です。価格競争よりもサービス向上や差別化やターゲットの有効な選定(例:シニア層へのバリアフリーサービスの拡充など)が試されます。格安航空とは価格競争して勝てるわけないから。
航空会社の就職する際の特に注意してほしいこと
多くの企業でもそうですが、人件費の節約をしたいからわざわざ分社化するのです。例えば航空整備はJALエンジニアリングと言うJALと言う会社の子会社で行っています。
気を付けてほしいことは、整備士やキャリアアテンダントなどになりたい人は、JALやANAの募集では行われていないかもしれないと言うことです。子会社を調べましょう。JALやANA側が紹介していることも多々ありますが…
軽い気持ちで大手航空会社を受ける真似だけはしないように。大手に入ったほうがそりゃ給料とかいいんですが。
さいごに
航空会社はいろんな職種によって成り立っています。そして様々な問題に直面しています。混迷を極める世界情勢では、何が起きてもおかしくありません。そんな中で安全第一でお客様をフライトさせると言うのは尊敬に値します。