【異常な世界】就活は茶番だ!嘘つきだらけのおかしい環境
就職活動は嫌なものです。わたしがもう一度やれと言われたら、NOと言います。もしタイムリープして高校生くらいに戻ったら、全力でビジネス立ち上げて就活回避します。正直言って、ノウハウがあってもやりたくないものです。
異様にたくさんの会社を受けないと内定がもらえない。しかも面接で嘘をつくのがふつうの社会。そのままの自分で選考に挑むことができない。
昔はそうではなかったです。昔の不景気の時でも、今で言う大卒に当たるランクの学歴は、ここまで苦労していません。いい大学に入れば、いい会社に入れる時代。そんな時代もありました。
しかし現在は、採用側も、就活生側も、誰も得しないような就活が繰り広げられています。特に就活生は負担ばかり増えるもの。
だからこそ言いたい。就活は茶番だと!おかしいぞ!と。
さて、ここからは、こんなおかしな就活になったことによる背景を記述します。
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不景気とグローバル化は「人材のミスマッチ」の風を連れて
どこかの曲のタイトルかわかったら、君は知り過ぎている。
この記事を読むほど賢明な読者さんなら、むかしの就活の環境はある程度知っているはずです。バブル期は内定をもらいに行く感覚。それより後でも、内定がここまで厳選志向ではありませんでした。しばらくの間は。
1998年の銀行破たん。日本はもう立ち上がれないと国民や企業が悟ります。
さらに、冷戦後、世界の壁がどんどん取り払われています。競争が激化しています。今までの賃金では、今までの能力の人を、企業は雇いたくなくなりました。利益至上主義のためor会社を守るため。
企業は「今までの給料以下で」スーパーマンを欲しがるようになったのです。ポテンシャルがとんでもない人だったり、本物の技術者だったり。もちろん就活生がそんな能力を持ち合わせている人は少ないでしょう。
これが、「就活生と企業の求める人材」の、埋められないミスマッチです。
嘘つき就活生がはびこる就活市場
「就活生と企業の求める人材」のミスマッチへの、就活生の応答はなんでしょうか。もちろん、嘘をついて企業の求める人材っぽく見せることです。
多くの就活生が、就活で学生団体を率いただの、副部長だの、留学etc...立派な経験を主張するでしょう。あなたも、周りの人がすごいと思ったのかもしれません。
多少突っ込まれればばれてしまうレベルでも、嘘をつかなければ勝てないと思い込んでいます。もちろん会社側も知っています。就活生が嘘をついていることもあると。ただ、精巧な嘘は事実と区別はつきませんね。
嘘つき企業がはびこる就活市場
一方で採用側も、会社が素晴らしいという嘘が混ざった宣伝を行います。「会社のためなら、朝まで私は働きました」など、就活生にはすばらしい会社であると騙すことも。そして、リテラシーの不十分な、「優秀に見える」人材を迎え入れていくのです。
本当は、本当のことを言って優秀な人材が来てほしいのですが、そんなことをしたら、人が来なくなります。他の企業が言うほどの魅力は、本当は無いのです。結局、誇大広告をしたり、ホワイト企業とうそを付いたりせざるを得ない現状です。
マイナビ・リクナビなど、インターネット経由の大量応募も要因
マイナビなどの大量応募サイトも、就活の環境を作り出した要因の一つです。
不景気で人材を育てるお金は出したくない。これは言うまでもありません。そんな企業に「朗報」が来ました。大量に就活生を集められるWebサービス、それはマイナビやリクナビです。
就活難ですし、気軽に応募できるので、一つの求人に就活生が大量応募してきます。そのぶん優秀な人材の応募数は増えます。ただ、これはどの企業でも(マイナビに払った金額によりますが)同じです。
たくさん応募できるということは、たくさんの企業を受けられると言うことです。選択肢が増えたと言えば聞こえがいいですが…。優秀な人は、たくさん内定を稼げるように(受験した企業当たりの無い定数こそバブル期未満ですが)。
当然、内定辞退率も高まるので、辞退するような人材は最初から除外したい。内定を辞退されると成績に響く。企業のトップは、辞退されることが普通とは思っていません。企業のトップが、「辞退されることが普通」と思うようになるのはいつでしょうか。
企業側は「優秀な人材で、よほど志望度が高く辞退率の低そうな見た目の人」ばかり欲しがるように。そういう要領のいい人はすぐ辞退することにいつ気づくのでしょうか。
多数の応募機会は、人数の増加を促しますが、辞退率の上昇を招きます。採用の費用が高くなっただけです。
チャンスが増えたと言っても、内定は星のようです。星は10万以上あります。しかし手には届きません。
まとめ
複数の要素がからみあって、最悪の就活環境を作り上げてしまいました。
就活生も企業も騙し合い。しかも、お互い望んでいない理由で。得するのは超強者のみ。それこそMicrosoftとか、上場企業を数個立ち上げた就活生とか。普通に優秀な人や普通の大企業ですら得していません。どちらも被害者です。
結局のところ、どちらの陣営も正直者が馬鹿を見るような社会になっています。就活のスタートは3月ですが、実際はもっと前が事実上のスタート時間です。企業側も本当のことを言えば、ブラック企業でなくても魅力の欠片も出せずに人が来なくなる。だって他のところの方が「魅力的」ですから。なんという皮肉か!
本当の能力やポテンシャル、真面目さより、嘘つく能力が重要視されるのは問題です。
私は思うのです。就活の環境は、かつてのバブルのように、極端な人手不足で人を選んでいられない場合でないと、改善しません。誰も得しない環境が。就活生と企業側を一斉に取り締まって、お互いうそつき合戦をやめさせるくらいの強制力がないと…