【不都合な事実】学歴差別・学歴逆差別は当たり前の理由
前提として、企業は「頭のいい人」を欲しがることを念頭に入れてください。
一般には大企業は相対的に高学歴、中小企業は低学歴がつくことが多いとされています。
「これは学歴差別だ!理不尽だ!」
そう言いたくなる気持ちもわかります。私も一流企業に入りたいです。最低でも東証一部、ランキング1位の企業に入って寄らぬ大樹の陰…そんなことは難しいです。
これは学歴差別による影響でしょうか。現状を考えながらやっていきましょう。
学歴差別の現状
エリート以外は誰もが体感することになるであろう学歴差別
例えば電通の場合は東大京大、早慶レベルが主な採用範囲。マスコミのアナウンサーも同様です。
学歴差別は、現状では存在します。しかも、分かりやすい形で。おおむね以下の3つのパターンで、学歴差別は行われます。
- 学歴フィルターを掛けて、応募する学生を振りわけ閾値に達しなければ即不採用
- 一定の学歴ライン以下の学生は、応募資格すらないor説明会にも参加できない
- 特定学歴に加点させる、特定学歴の学生の枠をとる
例えば東大が説明会に予約するときは「空席」と出るのに日大の場合は「満席」と出るなどの振り分けも。これは理不尽です。
学歴と地頭は相関関係はありますが、完全に比例はしません。確かに学歴と地頭の良さを結び付ければ楽ですよね。地頭のいい低学歴を探すのは一苦労ですから。
明確でない学歴差別
明確に学歴によるフィルターを利用しなくても、面接官は所詮は人間、ある程度訓練を積んでいなければ、学歴に簡単に騙されます。
ハロー効果とは、「ある対象に対して顕著な良い評価を見ると、他の面までいいととらえる」バイアスです。詳しくはwikiなどで調べてください。
ハロー効果により、高学歴だから優秀だろうと言う先入観が起こるのです。その人の本質を知るものでなければ、本当は救いようのない人だとしても、簡単には見抜くことはできません。
結局、多少的外れなことを言っても「すばらしい」「優秀だ」と評価されがちです。
私は、三段論法を「(概念含めて)初めて習った」と称する数学科の人と話したことがあります(小学生でもできます、よね?)。それも、早慶レベルの人で。これを聞いたとき、非常に驚きました。学力水準は明らかに見合っていない、そんな人もいるのですね。
こんなのに理不尽って言われても、人事はうろたえるでしょう。訓練しないのも悪いですけど。
オーバースペックで不採用!就活逆差別で割を食うコミュ障
さらに、学歴逆差別と言う問題も存在します。これは、学歴の高いコミュ障を悩ませる問題です。
学歴が高い人が町工場を志望するとします。ただ、学歴の高い人は、大企業に入れます。しかも、現在の就活環境は、数10社も受ける世界です。町工場に入る確率は、限りなくゼロに近いです。
内定辞退されることがまるで禁忌となっている現状で採用するなら、みんな落としてしまえばいいじゃない!あなたを!私が!(原因はそれだけではなく、上司のメンツや組織のスキルをオーバーしていると言う理由もあるのですが、そんな新卒はこの記事読むより起業した方がいい)
高学歴だから落とされることもあるのです。
一方で、コミュ障は高学歴の企業には受かる可能性は、十分な手段を使わなければ低くなります。コミュニケーション力で不利ですから。
結局割を食うのはコミュ障高学歴なんだよな…。学歴差別&学歴逆差別が、学歴の幅の狭さにつながるんですね…。これも理不尽です。
学歴と地頭の良さは「相関関係」がある
ただ、学歴差別だけではないです。どこまでも平等に扱おうとしても、結局は糾弾されるのです。
生まれつきある程度能力は決まっています。向き不向きのステータスなど。努力至上主義で頭の良さ拝殿と関係ないと言う人には残念ですが、直視してください。努力でカバーできる範囲は限定的です。
頭のいい学校に入れるのって、努力した人だけではありません。元々頭のいい人もいます。大学に入っても優秀な人とそうでない人で二分されます。無理して入った人は、努力してようやく普通です。一方頭のいい人は努力しなくても中~上位。
言い換えると、学歴をあらかじめ表示しない/書くななどの指示を与えたとしても、結局内定を渡すのは「高学歴」。ふたを開けると。逆に、低学歴を意図的に高学歴と詐称させればいいのですが、それだと企業側がダメージを。
どこまでも平等に取り扱おうとしても、結局は無駄なのです。こんな工夫をしている企業も、「理不尽な学歴差別」をしてしまいます。
大企業、とりわけ就活のランキング上位の企業は、ほとんど高学歴の頭がいい人がやってきます。勝負になりません。この記事を書くくらいの低学歴のバカな私はそこそこの企業にいたほうがちょうどいいと思われます。
就活生のやるべきこと
どうせ学歴差別はあるのだから、それを前提に戦略を立てるべきだと思います。
自分の学歴に相応~やや下の企業を中心に受ける
学歴差別・学歴逆差別により、自分の実力を上回る企業も、下すぎる企業も、受けるわけにはいかなくなります。となるとちょうどいいレベル近辺の企業を受けるほかなくなります。
そのため、就活生には、実力相応の企業を受けるようにすることをお勧めします。この際見栄は捨ててください。親が安定した職に着けと言ったら、「(憧れの企業ばかり受けては)内定がもらえない確率が高い」ということを言って説得させてください。
内定者の学歴・採用実績校を調べて、自分の学歴くらいのレベルで入っている人がいるかを判断することをお勧めします。就職四季報や会社のページ・説明会の情報などで入手できます。
自分自身の地頭を認識せよ
最初に言いましたが、学歴だけではなく、就活ではある程度の地頭も試されます。就活生でほしいのは地頭のいい人です。
自分がどの程度の頭のよさなのかを、ちょっと残酷ですが認識してください。
地頭が弱い人は、強くなるように改善するか、現状を前提に動くようにしてください。
あなたはいくつあてはまる?地頭がいい人の意外な20の特徴さいごに
学歴差別は「大学のレベル差が完全に無くならない限り永遠に無くならない」と思います。解決できたところで、何にも意味がないです。あからさまなものは撤廃してほしいですが、それでも解決はできないと思います。
学歴逆差別をしてまで解消したところで企業側にも学生側にもメリットはありません。頭の極端に悪い学生がGoogleに入ったところでハイレベルな研修について行けるかと言えば、NOです。学校と同じく、無理して入っても得しません。逆も然りです。
ちょっと残酷ですが、よろしくお願いします。就活生よ、頑張っていることはわかっているので、死なないように無理せず頑張ってください。