【就活生・自己分析】 自己満足以上の価値を生むための自分史の書き方
自分史を作るかつくらないかと言えば、どちらかと言えば作ったほうがいいと思います。これだけは断言しておきます。
ただ、自分史に対して重要性を、巷に言うほどには感じていません。理由は、「不要な部分を分析するのにリソースを使ってしまう」からです。逆に言えば、「必要な部分」を考えれば非常に役に立つものです。
今回は、自分史のマニュアルを提案します。自己分析は面接と表裏一体。これを前提に解説します。
広告
「つながり」を意識して自分史を作って!
「通史」の考え方が自分史には重要です。通史とは、歴史の流れを意識して歴史を学ぶことです。
どのような理由で部活に入ったのか。学校に入学したのか。どのように大変だったのか。流れを「初対面の人」に説明することができるような形態で組まなければいけません。難しいですが。
例えれば自分のことを記述した簡単な小説を書くようなものです。項目だけ羅列して自己満足してはいけません。お互いの出来事の関連性がなければ、面接では役に立ちません。面接ではできごとだけでなく、5W1Hを聞かれるからです。
自分史を作れれば、出来事に関する自己分析はほぼ終了です。
適切な項目を書こう!
自分史を作ると言っても、「私はきのうかな子ちゃんと亜利沙ちゃんといっしょに遊園地に行きました」などの項目は、社交性の根拠などとして使う以外、単体では役に立ちません。
面接では基本的に何を聞かれるのか。それを考えると、取り上げるべき項目がすぐわかると思います。紹介します。
小学生以前
当時の性格や友人関係については取り上げる必要があるかもしれませんが、さほど詳しいことは質問されません(せいぜい「小さいころ」で、小学生のころを小さいころととらえるべき)。覚えてない可能性も大きく、質問するだけ無駄と思います。後回しで。
小学校の項目の場合
候補としては「子供の時の夢」「小学校のときはどんな子か」「友達はどれくらいいたのか」が必要な条件です。
先輩後輩の関係などの強烈な上下関係を味わう前なので、天真爛漫なそのままの性格が出ていることが多いです。
中学~高校の時の場合の項目
中学高校で問われるのは、小学校のときに加えて、大学を選んだ経緯や高校時代にがんばったことなどが加わります。
経験は増えますし、覚えている可能性も高まりますが、それだけ質問される可能性が高まります。
- 高校入学の動機
- 中学・高校の部活関連・バイト関連
- 中学・高校時代で一番がんばったこと(受験を除く)
- 高校時代の「将来の夢」
- 志望大学を選んだ動機
- 当時の友達
大学で頑張ったこと
これがメインです。一番記憶に新しいため、詳細な記述ができることでしょう。ただ、ほぼ100%面接で聞かれるため、最優先に取り組んでほしいものです。
以下が例です。
- 大学時代のサークル関連・バイト関連
- 大学時代で一番がんばったこと(受験を除く)
- 現在の「将来の夢」
- 大学時代で一番大変なこと(勉強を含む)
- 研究内容・研究室を選んだ動機
自分史から面接官は何を知りたいのか
友人は誰だったか、そういうのの具体的な名前は面接官は問いません。どうでもいいので。それよりも、大学時代よりもっと前のことから就活生のことを知ることができるのです。昔のことは本質が出やすく、経験でごまかすことができませんから。
知りたいのは、小さいころの性格のほうが変えることのできない性格、「気質」に近いです(気質とは、ベースとなる性格で、ほぼ不変。受験期に真面目になることは役割性格と言って、役割を果たすために一時的にその性格になることで、本質とは一切関係ない)
まとめ
- 自分史を作るならば「流れ」を意識して
- 面接対策を意識して自分史を作ること。エピソードは根拠としては重要だがそのものは役に立たない
たった2点に気を付けてください。
参考
性格のことについて。詳しくは「性格心理学」で検索してください。