他己分析って本当に意味あるの?正しい他己分析のやり方
私は就活中は「他己分析」という言葉を知りませんでした。1か月で内定を得たのに関わらず。 自己分析という言葉も知っていましたし、いろんなサイトや本から情報を得ましたが、他己分析は(就活当時は) 出てこない以上あまり必要性を感じませんでした。
しかし、他己分析を知ってから、少し調べました。就活サイトたるもの、調べなければ!
…他己分析を指南するサイト、情報の80%近くが役に立たねえ!
性格心理学を軽くしかかじっていない私が感じました。就活で必要と言われているのに、 強烈な違和感を感じました。
一体どういう事か。そして他己分析はどうすればいいのか。今回はこの2点を解説します。
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他己分析が「意味ない」3つの理由
自己分析だと偏っているから他己分析と言います。しかし、これは他者が偏っていないことが前提になります。 その前提は、果たして正しいのでしょうか。
ハロー効果
「彼は成績がいいが、運動はできない」 「彼は運動はできないが、成績は良くない」 あなたが人事ならどちらを採用しますか?
ハロー効果は、あるものの良い側面を見ると、別の側面の評価も、良い側面のためにゆがめられることです。 例えば毎日さわやかに挨拶をしている社員に対して、 「明るく積極的な社員」と評価することです(挨拶をすることと、積極性は関係あるとは限らない)
逆に、態度が悪い生徒には、「全ての面で悪い」と評価しがちです。よく「あなたが態度が悪いとこの学校全員が 悪いと思われます」と言われますが、ネガティブなハロー効果です。
さっきの質問は、両者とも市場価値は同じです。しかし、順番を変えただけで印象は激変します。
遠慮が混じることもある
友人にやる場合でも、悪いことを正直に言う人がいたらすごく幸せです。親友に「お前はのろまで、せっかちだ」と 言えますか?子育てするときに「お前は考えなしの脳筋」とか子供に言えますか?
人を傷つけないため、たとえ親友同士でもある程度の遠慮は含まれます。 それは家族でも友人でも、サークルの仲間でも、例外ではありません。
残念ながら、あなたの短所を知ることは、他者からでは難しいです。
見えている側面でしか評価されない
友人は、友人とあなたで接している時の態度しか見れません。サークルの仲間は、サークル内にいる時でしか評価の対象にしません。 バイト仲間やバイト上司でも同じです。仕事中くらいしか見えません。 あなたの一部分しか見えていないわけです。友人、家族…それぞれに見えている場面は異なります。
他人は、あなたの断片的な情報から性格を判断しなければならなくなるわけです。あなたがずぼらでも、親が見ている間に 常に勉強していれば、まじめな印象ですね。食い違いや矛盾が怒って混乱したり、大事な性格を見過ごしていたり。 そうなるのが普通です。
友人に気を使っている場合は、友人による他己分析はまったく役に立ちません。 女子グループは同調圧力が厳しく、他己分析なんてもってのほかです。
「他己分析が「意味ない」3つの理由のまとめ
他己分析が正確で客観的なんて、胸を張って言えますか?他人があなたのことをよく見ているとは限らないです。 もし他己分析が本当に客観的なら、性格などは他者に判断してもらえばいいだけです。
他己分析は、巷で言われるほどの意味があるとは限りません。自己分析を適切にやりさえすればあまり意味はありません。無意味とは言いませんが。
反論
それでは、「他人から見たあなたの特徴を述べよ」と言われたらどうするの?というかもしれませんが… どうせ人事には「他者から意見を聞いた」かどうかの区別はつくわけないですよ?
少し書体を変える、言葉を変えるなどして、本質的に一致するようにすれば。
「彼は明るくて、しっかり者です」「彼はまじめで気さくです」。片方が自己分析でもう片方が他己分析。区別できますか? エピソードも、 相手視点でストーリーを書けば分かりはしないです(同じものは推奨しませんが)
正しい他己分析のやり方
他の人も客観的なわけありませんね。いいところしか見えていなかったり、遠慮してしまったり…。 それなら、そう割り切って動いたほうがいいと思います。他人の客観視神話は捨ててください。
性格テストを活用する
性格テストで出た結果を、「他の人の診断」と言い張ればいいわけです。性格テストは正直に答える限り、自分の特性が反映されます。 これは自己分析の範囲内ですが、他の人による判断と言う印象を与えさせられます。まぎれもなく他己分析です。性格テストを作った他人による。
初対面の人・客観的な思考ができる人を利用する
※面接対策を前提にすべきです。性格テストは正確性が保証されますが、不安なら「初対面の人・客観的な思考ができる人」だけを利用して他己分析をしてください。可能であれば、面接のようなスタイルでお願いします。 面接官は所詮初対面です。それならば、初対面の人から与える印象を使えばいいのではと思います。
サンプルは3~4は欲しいです。3~4あればある程度正確な「面接官への印象」のデータを得ることができます。
さいごに
自分の性格が一致していないことは、「自己分析」などで性格を分析できていないのが原因で、人に任せてもいい情報が得られるとは限りません。 そう割り切って他己分析をしないようにするか、非常に大変ですが他己分析だけで自分の性格を分析したらどうなのではと思います。
他のサイトの情報とは反対の意見ですが、他己分析は意外と役に立たないこと。そして本当に客観的な性格は得られないことを示しています。 極端な話、自己分析で十分なのですし、バイアスがかかることを利用することもできるわけです。
他の記事とは違うと思いますが、参考にお願いします。このサイトは業者が絡んでないので、どうも他のサイトと違うようになりやすいですが、 きちんと中身を強めることを重視しています。それでは、就活がうまくいくように!