ゲームクリエイター・企画職になりたい方が読むべき『読んではならない記事』
注意
あらかじめ言います。クリエイターや企画職になりたい方は読まないでください。私クリエイターの闇が書いてあります。読んだらクリエイター関連職の心構えが少しはわかると思います。
はじめに
クリエイターになりたい。ゲームクリエイター・ゲームデザイナーになりたい。企画をやりたい。そういう就活生や学生・高校生・中学生・小学生諸君も多いだろう。私もゲームデザイナーになりたいと今でも思っている。お金と時間さえあれば、自分でもゲームを売り出したいと思っている。
ただ、企画職とか、アイデアを出すことのむずかしさを、君たちは知っているのだろうか。今回は、ゲームを通してアイデアを出すことの大変さを説明したい。君たちは、ゲームのアイデアを出せと聞けば、いくつか出すことはできるかもしれない。ただ、実際に作るとなると、いくつかでは済まない。
就活生とか高校生とか中学生とかで企画をやりたい、クリエイターになりたいと思う人はたくさんいる。しかしこれは単なる憧れに過ぎないと私は思っている。なぜなら、アイデアを出すことの大変さを知らないからだ。
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思ったほど人はアイデアは出ない
再度言おう。思ったほど、人はアイデアが出ない。頭が固いほど、知識がないほど、アイデアの出る絶対量は少なくなる。
私は昔、ゲームを作りたいと思ったことがある。RPGツクールでも買って、「ポケモン」や「すいかが食べたい」といった、超大作を作りたいと思っていた。しかし残念ながらそうはいかなかった。
キャラクターの台詞とか情景描写とか、考えなければならないことが多い。数個ならまだしも数100ページ、下手したら数1000ページもの文章を考えなければならない。
そんなの小学生のころの私には到底無理な話。ゲームに関する知識も、ファンタジーの知識も皆無。キャラクターの設計の知識もない。本もろくに読まない。知っていれば思いついていたであろう有用なネタも、思いつくはずはないだろう。最初はものすごいやる気でゲームを作っていたが、そのうちアイデアが枯渇した。早い段階で。
「私…ゲーム作り辞める!」
今この記事を見ている人は、ブログをはじめて、1000文字以上の記事を50記事くらい書いてみてはいかがだろうか。
アイデアを出すことさえ、量がかさむと簡単ではない。ほとんどの人は、ブログをやっても、2桁も記事を書かないうちに辞めるだろう。アイデアが枯渇するから。
アイデアを出るようにするには、知識を増やすか頭を柔らかくするしかない。後者については困難なことがわかっているから、前者で頑張るしかない。いろんな方面から知識を集めて自分の肉体にして、ここからネタを絞り出すしかない。
思いついたアイデアも、有効とは限らない
もう一つ言おう。アイデアを思いついても、そのアイデアって本当に現実的に有効だろうか。どんな層に売り込むとか、他のアイデアとの整合性とか…考えなければならないことが多い。
マーケティングを例に考える。おもちゃを作るとする。おもちゃのアイデアを思い付いたと言っても、一体この会社が作ることができるのか。誰をターゲットにしているのか。ターゲットに売り込んでも有効なのだろうか。
そういう視点から、不要なアイデアを除去しなければならなくなることが多い。思いついたアイデアだけでは不十分で、有効なアイデアを提案しなければならないのが、企画系の職業やライター・ゲームクリエイターなどの宿命だ。
私の場合、ブログの記事の2つに1つは没にしている。その中には、2000文字くらい書き上がった記事さえある。内容が薄いことに気付いて公開を取りやめたのだ。
企画職やクリエイターになりたい人が何をすればいいのか
この2つの事項は、お互い独立してクリエイターや企画者を悩ませているわけではない。お互いが絡み合って、厄介な魔物を生み出している。
私は、企画職やクリエイターになりたい人がいたら、こう言いたい。いろんなものを見るべきだ。いろんな本を読んでほしい。業界研究・職種研究をたくさんしてほしい。それも、自分の業界にとどまらない範囲で。ゲームもたくさんやってほしい。ブログもたくさん読んでほしい。
とにかくたくさんの引き出しを作ってほしい。極端に言えば、電車の中の高校生の会話を盗み聞きするだけでも、何かしら学ぶこともあるかもしれない。すべきではないけれど。
アイデアは、ゼロから考えるものではない。既存の者を組み合わせて作るもの。完全オリジナルのアイデアなど、純粋培養しないとできない。人は何らかのアイデアの影響を受けている。このことを自覚してほしい。
ここまで現実を紹介した。もし企画職とか、クリエイティビティ―を要求される仕事を希望したいなら、心に刻むべきだ。