浪人はダメ!浪人をおすすめしない3つの理由
浪人する人はいろんな理由で浪人します。大学にどこも合格できないと言うパターンから、大学には合格しているものの、望んだ結果でないから浪人するパターンも。
京大に合格したけど東大に入りたいから浪人するような人も存在します。
ただし浪人したからと言って、思った良い結果が来るわけでもなく、良い結果が来たとしても割に合わないと言うのも良くあることです。
Fランク大学と浪人と言う極端な場合は明らかに浪人の方がいいですが、たいていは割に合わないことが多いようです。
この記事では、より上位の学校に行くためなどで、浪人をお勧めしない3つの理由を紹介します。
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実力を超えた大学に行くことは危険!
難関大学が、いわゆるFランクレベルでも通じるような教え方をすることはしません。学生のレベルに合わせた教え方をします。
基本的に、大学は勉強しないと言うイメージはあっても、単位を最低限取らないと問題です。難関大学ほど相対的に単位の取得難易度が高まる可能性が高いと思います。
実力とかい離した大学に入ると、一番簡単な授業さえ授業に全くついていけない…ということも起こりがちです。他の人は遊ぶのに、自分はテスト対策に追われて、しかも周りよりはるかに成績が悪いなんて起こりえます。
私は思うんです。どんな人でも10年、20年、いや50年勉強すれば東大に入ることはできます。ただ、それで高い質の授業を聞こうとしても、ついていけますかね?無理でしょう。地頭が違いすぎますから。
最近は徐々に大学の成績も就活で見られるように。本当は大学の成績こそ見るべきで今までが異常でした。これからは本来あるべき姿に戻っていきます。大学の成績が悪いと就活が不利になるよう。
実力を超えた大学に行ったとしても、就活ではそれほどその大学の威光を受けることはないのではと思ってしまいます。東大で単位落としまくりの人より、理科大でオール最高ランクのほうが優秀です。
就職後得られるはずだった給料をどぶに捨て、塾代・教育費を増やしている
浪人すると言うことは、その分だけ働く期間が短くなると言うことです。現在の日本では定年制度があります。60~65歳で会社を引退すると言う制度です。
例えば60歳で会社を辞めるとします。22歳から働けます。しかし一浪すれば23歳から、1年分の給料が得られません。
浪人することは、そういった意味では就職浪人と同じです。就職浪人も、上の条件と同じことが言えます。塾代くらい留年の学費がかかります。
浪人回数 | 学費増加分 | 塾代・受験代増加分 | 収入減少値 | 減少年収 |
0回 | 0(基準値) | 0(基準値) | 0(基準値) | 0(基準値) |
1回 | 0 | 150万円 | 300万円 | 450万円 |
0回(就職留年1) | 120万円(割引制度なしの場合) | 300万円 | 420万円 |
数値は大まかすぎる値です。年収300万円(かなり少な目に計算)、学費は国立80万円、私立は120万円、塾代など総計150万円、奨学金は1種として計算。要するに、普通の私立文系の奨学金くらいなら、4年分の学費の約半分は返せます。
これは一浪の話。二浪三浪、27浪としていけば、定年までの働く期間も短くなり、それだけ年収も下がるわけです。ただしこれは他の要素を加味していないことに注意してください。
浪人したところで、偏差値が上がるとは限らない
もし1日1~2時間とか、受験勉強をあまりしていないのであれば問題外です。勉強しているのに関わらず浪人をする人が問題です。浪人する目的が、偏差値を上げると言うのであれば、「そううまくいくとは限らない」ことを認識してほしいです。
100m走でも、18秒を16秒にするのは簡単です。けれども10秒を8秒にするのはどうでしょうか?100m走の人類の記録でさえ9秒を超えてはいません。速くなればなるほど、記録の増加は緩慢になるのです。極めれば極めるほど、上達の速度は遅くなるのです。
これは勉強でもいえます。偏差値30から50まで上げるのは、基本的な知識を詰め込むこと容易にできますが、60から70まで上げることは、応用力や正確性、頭の回転の速度などの地力の上昇も問われます。
偏差値を1上げるごとの投資量は、頭の良さにも影響しますが、偏差値が上がれば上がるほど大変になります。もしきちんと勉強しているのでは、今までどおりの勉強では偏差値はあまり上がらない現実に直面するでしょう。
浪人は、教育費と遊べる時間、親のお金を引き換えに、ストレスを抱えながらまた1年もの長い間勉強をすると言う意味です。果たして浪人は、浪人しなければ得られたものと引き換えになれるものでしょうか?無駄な1年を過ごしてほしくないと思います。
それでも浪人するつもりのある人へ
上記のリスクをすべて加味したうえで浪人するならそれでも構いません。それが正しい選択と信じてやりきってください。どの選択が正しいかは私にはわかりませんが。
ただし人生の選択と言えども妥協が必要な場合もあるものです。妥協した方が得することもありうること。それを心の片隅に入れてください。そしてどちらが得するかは、直感ではわからないものです。しっかり考えてください。