2016年版!小学生の習い事のおすすめと注意点!
小学生の習い事は、一体何が適切なのでしょうか。習い事と言うだけでたくさんあります。サッカー、バスケットボール、水泳、書道、剣道、最近では英会話やプログラミングも支持率が高まってきました。
習い事をしなければ、学校の勉強(+塾または通信教育)は覚えますが、これからの社会で必要な能力を身につけられるかと言えば、必ずしもそうとは限りません。友達と遊んでいるならコミュニケーション力は自然と身に付きますが、地域によっては外遊びの環境が十分にない、あるいはみんな中学受験で塾通いされるという理由で遊べないかもしれません。
サッカーも、学校の内容だけではサッカー選手になどなれません。プログラミングも、学校の授業では満足にやってくれないでしょう。
習い事は、お子さんへの投資と考えることもできます。
ただし、何をしてもいいわけでもないし、リソースを限界まで注げと言うわけではありません。投資の見返りを得ようと、嫌な習い事を続けていいわけでもありません。
では、どうするべきか。今回はそれを紹介します。
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小学生の習い事の選定基準
一般的に推奨される習い事は、次の4つの要素を持つものです。- 過度に拘束し、その結果子供の発達を阻害しないもの
- コミュニケーション力やリーダーシップ、集中力をつける習い事
- 実用的な習い事。中学校以降でも活用できるもの。
- 子供が得意な分野に該当するもの
今回取り上げるのは、上から3つ目までの要素を満たす習い事とします。いろんな意味で実用性重視です。コミュニケーション力が身に付くか、友達が作れるか、小学校やそれ以降で人気者になれるか、学習に活かせるかも要素とします。
小学生のおすすめ習い事リスト!
サッカー
男子に人気です。サッカーは、瞬時の判断が必要なため瞬発力が身に付くし、集団競技のため協調性も育てることができます。もしかしたら、サッカー選手になれることも!
これは主観も含まれますが、基本的に小学校ではサッカーができる男子は人気者になりやすいです。小学生の間はクラスのヒーローになるために必要な技術の一つがサッカーです。
サッカーの場合、シューズ代や遠征代など、費用が高いのが欠点でしょうか。
水泳
習わせている人が多いので、友人を作りやすいです。水泳は有酸素運動のため、体力づくりができる、持久力が上がるというメリットがあります。泳げるようになるというメリットも。もしかしたら、水泳選手に?
難点は、個人競技であることくらいでしょうか(捻り出したような難点ですが)。
バスケットボール・野球
団体競技です。サッカーと同様、協調性などの能力が身に付きます。もしかしたら、プロ選手になれるかも?
さらには中学校の部活の定番です。中学校に該当する部活がある可能性が非常に高く、経験があることはアドバンテージになります。場所によっては、1年生の内から野球部やバスケットボール部のレギュラーになれるかも?
スカウト活動(ボーイスカウト・ガールスカウト)
協調性やリーダーシップ、精神力を身につけたければボーイスカウトやガールスカウトが有効な習い事です。 ボーイスカウト・ガールスカウトとも、野外活動を通して社会で活躍できる人を育てる、ある種の習い事です。 野外でテントを張って、団体でハイキングや野外炊事をすることを通して得られる経験は、他のどれも代えがたいものです。
ただし団ごとに活動内容が異なりやすいのが弱点。口コミを手段に情報を集めるなどして、子供に合うかどうか確認してください。キャンプがあるので、おねしょがまだ治っていない小学生は、まだ非推奨です。
参考資料は↓にあります。
「アメトーーク」で話題!あなたも始めてみたくなるボーイスカウトの魅力まとめ ボーイスカウト運動が目指すこと英会話
グローバル化が進む中、英語の必要性は高まっています。授業でも役に立つし、グローバル化社会に対応するためのスキルとしても有用です。小学生の内に簡単な英語くらいは使いたいものです。そういう意味では必須の習い事の一つです。
小学校高学年くらいの系統だって考えられる年齢からは適していますが、小学校中学年やそれより前は覚えが早いと言うメリットもあります。一定の量の英語くらいなら小さいうちに触れさせておきましょう。
臨界期仮説があるように、ことばの習得は幼児期ほど早いようですが、忘れるのもあっという間です。ここに注意してほしいですが、低学年のときに英語ばかりやると日本語に問題が発生すると言うデメリットも生じます。
詳しくは「ダブル・リミテッド」で調べてください。ダブルリミテッドの問題は下の論文が詳しいです。
参考:年少者に対する日本語教育の諸問題(論文)プログラミング
今後必修となるプログラミング。プログラミングの重要性は日に日に高まっています。ただし、習わせるのであれば、抽象的な思考ができるようになる学年からのほうがいいでしょう。
目安として、小学校高学年くらいになったら習わせるべきです。ただし、望まなければC言語とかをいきなりさせるのはつらいのでは。まずはscratchなどで楽しませようね!
アルゴリズムの考え方は結構抽象的です。条件分岐、繰り返し処理、変数など、具体的でないものを扱うようになります。親が思う以上に、プログラミングは難しいかもしれません。
参考:小学生・中学生が学ぶべきプログラミング言語・おすすめ言語
習い事を習わせるのに注意すべきこと
あまり推奨できないものとしては、以下の習い事はあまりお勧めしません。やるのであれば十分な理由が必要です。例えば子供がやりたい、子どもが嬉々としてやるなどの理由を!
友人とのコミュニケーションの機会を奪うな
コミュニケーション力を磨いていくのが子供の仕事です。その手段として友達同士の遊びがあります。お互い喧嘩してぶつかり合って、秘密基地を作って、ここから生き抜く知恵を学びます。就活にはコミュニケーション力や社交性が求められる現在、それらを阻害するほどの密度での塾通いは推奨されません。
もし中学受験などを理由に長時間塾通いをするのであれば、成功すればそれ以上のリターンが確約されるべきです。コミュニケーション力を奪ってまでいい大学に行ける確率をほんの少し上げても、0.5段階落としてコミュニケーション力をつけたほうが就職先は保証されます。それに、子どもは大人ほど体力がないから、疲れます。
いい大学に入ったからと言っていい会社に入れるわけではありません。残念ながら。今でもそんな認識なら、直ちに改めること!
大量の習い事を習わせるのは小学生でもそれ以外でもだめ
長時間の塾通いと同様に、体力を奪いまくりで効率が低下します。子供は当然自由時間もなく、ストレスもたまります。
何でもそつなくできると言うのは魅力的かも知れません。ピアノも弾けて泳げて英語もペラペラで。そんな親の期待に子供が答えてくれるとは限りません。
いつも勉強に習い事ばかりの生活をしていたら、しばらくは大丈夫としても、あるときに燃え尽き感を感じることにもなりかねません。大学受験の終わりごろまでに苦しめてきた大量の塾・習い事から解放されたとき、燃え尽き症候群のトリガーが引かれてやる気が完全になくなってしまうこともよく報告されています。
親の期待に応え続けた先、、、燃え尽き症候群、、、そして帰還上記の2つのことを加味すると、習い事の数は、週4~5でも多いくらいです。習い事は、2~3個くらいが適切なのではないでしょうか。
合わない習い事があったら、やめるのも手段
合わない習い事があって、子どもが明らかに辛そうであれば、きっぱりとやめましょう。習い事代がもったいない場合でも、投資し続けたほうが、より多くのものを失います。
まとめ
不適切に習い事を詰め込み過ぎて、コミュニケーション力を落としてしまえばサッカー選手やコンサルタントや医師、会社の社長はもちろん平社員にさえなれない可能性もあります。無理やりな教育のやり過ぎで勉強のやる気を奪うことにもなりかねません。
小学生は、疲れやすいし、興味のない勉強はあまり好きではないし、自由に(友達と)遊びたいという性格です。十分な自由時間を与えましょう。
無理をしない範囲で、習い事を厳選しましょう。得意なものは何か、どんな能力をつけてほしいのか。この観点で考えると、選択肢は意外と限られています。