IT業界に行きたい文系へ告ぐ!文系が向いているんです
IT業界は難しい?理系じゃないと難しい?ある意味逆です。
就活という入口は文系の方が優しく、入口の後でも文系が厳しいとは限らない。それはプログラミングやシステム構築です。
今回は、文系の方がむしろITに向いている可能性がある理由を述べていきます。
私は「IT業界は文系でも歓迎」は欺瞞と考えています。むしろ「理系でも歓迎」と言ってほしいです。
定義にこだわる人へ。ここでは、文系と理系は、「巷で言われている」一般的な定義を用います。具体的には以下のサイトを参考にさせていただきます。「一般的には…」という文言はたいていの人には該当することを前提としています!
文系脳と理系脳は何が違うのか?「考え方」「伝え方」編広告
プログラミングと文系
ITエンジニアは最初、プログラミングから始めることが多いようです。私は30人くらいしかプログラミングを教えていませんが、例えばこのようなパターンがありました。
- 頭は良くないが、プログラミングの基礎を1時間足らずで習得した強者
- 頭は良いけど、プログラムの「おまじない」を受け入れられず脱落した人(とある文系)
- 頭は良いけど、実際に動かそうとせず覚えようとしない人(とある文系)
- そこそこできる程度の小学5年生が、プログラミングのロジックを考えられること
- 頭は良いけど、なぜなぜ症候群になって入口から先に進めない(とある理系)
文系は「定義にこだわる」「ざっくり」「大局視」、理系は「分解して考える」「論理的」「理由にこだわる」と言われます。確かに文系要素も理系要素も、実際のプログラミングでは必要です。
ただし、向いている人はどっち?と言われたら…う~ん…。どちらともいえないです。曖昧にするなよ?どちらともいえないんです!どっちもあまり差が感じられません。
一つ言えることは、プログラムそのものは無意味です。何の科学的根拠もなく、人が勝手に決めたものです。コンパイラが、ちゃんとそのように動くようにしてくれますが。
for i in xrange(1,100): if (i % 15 == 0): print("fizz-buzz") elif (i % 5 == 0): print("buzz") elif (i % 3 == 0): print("fizz) else: print(i)
上のような文字列の意味も人間様が決めただけです。文字列の意味や規則性を体で納得して、それを応用できる能力だけです。
ある意味、英語みたいな言語習得と似ている気がします。ただし論理のスキルも要るから…文系と理系、どっちが向いているかは…どちらともいえません。
システム構築(上流)
プログラムの設計はプログラミング力やネットワーク・データベースに関する知識などの専門知識が試されます。ただし、システム開発においてはお客様のヒアリングが欠かせません。
一般的なSIerのヒアリングの仕事は、表に出ている要求や潜在的な要求を引き出してニーズを分析することにあります。
一般的には文系は視野が広く、いろんなものを見てきていると言われております。さらに、コミュニケーション力も理系の、この国以外ならシステム開発に適性のあるといわれる人たちよりもしばしばあったり。
コミュニケーションにややアドバンテージのある文系なら、ヒアリングと言う一番重要なものをこなせるでしょう。文系の方が向いています。
研修前に予習すべし!
向いているに関係なく、全員見てください。IT業界、特にプログラミングほど予習で差を付けられる分野はありません。
研修でしっかり勉強しますと書かれている場合でも、あらかじめ勉強は必ずしてください。研修が極悪なもの…ということもありえるので(経験者、教材が経験者目線でも異様に難しい)
研修でやる内容は覚える量も多く、プログラミングは人によってペースが極端に違います。私の経験の範囲では30倍の差ですが、あくまで経験の範囲。もっと差は開いています。
たとえ先輩が勉強しなくていいと言っても、人事がシステム周りを忘れろと言っても、あなたは言いつけに背いてでも勉強してください。後で泣くのはあなたです。
まとめ
基本的には文系も理系も、思ったより差はありません。プログラミングでさえ、とある文系脳の小学生でも習得したみたいですし(「すごく向いている」みたいです。羨ましい…)、理系バリバリの天才でもわかってないというレベルです。